空でつながろう

Interview Vol.9 阪南市から作り上げる「共創」の繋がり

EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「地元愛」を持ち、積極的に地域活性に力を注ぐ方々へのインタビューを行なっています。これまでの活動内容から、この後どのように「地元愛」を進化させていくか。未来へ向けたチャレンジを、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。今回は大阪府阪南市で地元活性・地域貢献を使命に阪南市との共創事業やSNS・ECコンサルタントとして活動されている清末さんにお話を伺いました。

阪南市から作り上げる「共創」の繋がり

阪南市マスコットキャラクター「はなてぃ」と清末さん

「共創」の想いから始まったWeb化サポート

Q.現在行っている活動に至ったきっかけを教えてください。

清末シェアリングエコノミー分野に興味があって、どうやったらうまくいくかを考えていました。最初から一人で大きく物事を動かすのは難しいので、まずはたくさんの人と繋がる方法として、SNSに注目しました。事業化を視野に入れ、SNSについて学べるオンラインスクールに通いました。今はスクール時代の後輩や同期にも協力してもらいつつ、岡山、福井、富山、三重、奈良、和歌山県などの他県と大阪を含め「WEB化」をベースに、DX、SNSサポートなどを行なっています。事業を始めてから3年経ちますが、その頃はコロナが流行し始めた時期で、多くの店舗事業者が困っている状況でした。協力できることとして、「WEB化」しましょうと提案させてもらったのが、現在のビジネスを立ち上げたキッカケです。

Q.なぜ、阪南市で活動しているのでしょうか?

清末今の事業を始める前は会社員で大阪市内に住んでいました。自分で事業をやることを視野に入れていたので、SNSのオンラインスクールに通ったり、経営者セミナーに参加して勉強したりしていました。スクールの同期やセミナー懇親会などで地元の話になり、「阪南市出身です」と伝えると同じ大阪府の方でも阪南市を知らない方が多かったことに驚きました。直感的に、知名度がただ低いというだけの問題ではなく、将来的に見て阪南市の事業や観光産業などが衰退して危機的状況になりかねないと感じました。地元のために、何か出来ないかと考え始めたのが阪南市でビジネスを立ち上げる動機になりましたね。

阪南市から作り上げる「共創」の繋がり

阪南市盛り上げ隊の皆さんと

Q.阪南市も「WEB化」で街を元気にできそうですね。

清末はい、本当にそこに期待しています。たまに山の中にあるカフェがめちゃくちゃ流行っていてフォロワーが沢山ついているSNSを目にするのですが、そこまで自走できるように阪南市の事業体を持って行きたいです。あとは私が前から考えている「シェアリング」のポイントを活用することで、ファン同士がどんどん繋がる事業が活性化すれば、人も街も自発的に回っていくのではないかと考えています。

Q.地元だということもありますが、阪南市で活動される想いはどこから来ていますか?

清末大阪府民であっても阪南市を知らない人が多かったということがショックだった事も理由ですし、自分の地元の地域活性化を行いたいのも事実です。ただもう一つ理由があって、私の母の存在が阪南市で活動する理由でもあります。私の両親は阪南市出身ではなく、関西空港造成事業に関わっていた父の仕事の都合でここに来ています。そんな縁もゆかりもない土地で、私たち兄妹を育ててくれた感謝の気持ちが根元にあって、母への想いが阪南市への想いと重なっていると思います。残念ながら母は2017年に亡くなってしまいましたが、私が頑張ることで母がここで生きた証を証明できる気がしています。そこに私が頑張る根源があると思います。

阪南というエリアに留まらない
「シェアリングエコノミー」

Q.あなたにとっての EVOLUTION × LOVEは?

清末冒頭にお話しした「シェアリングエコノミー」を行いたいと思いってます。具体的にお話しすると、阪南市にとどまらず近隣の街と横のつながりを増やしたり、都道府県の垣根をこえてお互いの商品を紹介し合うなど、「共創」のポイントを作ることで、みんなで手を組んでやろうという「シェアリング」が生まれば、マルシェを開催したり、コラボ商品ができたり、新しいことが生まれるので、人がよりアクティブに活動するエネルギー源になると思っています。例えば、オンラインとリアルの掛け合わせ企画として、阪南市と縁深い地域と掛け合わせた「阪南市×●●市」のようなマルシェを開催し、かつライブコマースも開催していくこれが横のつながりとなる「地域と地域を繋ぐ」形になっていて、単純に商品を販売する限りではなく事業を応援し合う関係性につながるようにと期待しています。

阪南市から作り上げる「共創」の繋がり

富山県での交流

また、今年の4月から「阪南TV」と言う阪南市役所が放送しているインターネット番組の動画制作を行なっています。「はなてぃch.DX」というコーナーの動画制作で、はなてぃは阪南市のイメージキャラクター、DXは「WEB化を通じてより持続可能な事業とする」という強い意味を込めた番組名としています。動画制作のコンセプトとしては、阪南市の眠っている魅力を見つけ出し、阪南市で根強く活躍されてる方や、阪南市出身で大阪市内やそれ以外の場所で活躍されている人にフォーカスした、密着ドキュメンタリー番組です。まだ2回しか放送していませんが、反響をかなりいただいています。これがどう転ぶかわかりませんが、地域のプラットフォーム的なものになっていけばいいですし、阪南市に限らず他の地域でも活用してもらえれば良いと思っています。

   ありがとうございました。「シェアリングエコノミー」を通して、清末さんが全国各地で活躍される姿を見られる日が来るのが楽しみですね。微力ながら今後の活動を応援させて頂きます。