空でつながろう

Interview Vol.109 車とキャンプと住まい。
子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、
イベントづくり。

トヨタカローラ滋賀株式会社が開催する「第10回 カローラフェスタ」に、UXDセンターとしてブースを出店させていただきました。

私たちUXDセンターは、「未来のおうちを作ろう!」というテーマで、2つのアクティビティを実施。1つ目は、お米でできたブロックで、子どもたちが考える”未来のおうち”を自由な発想にて組み立ててもらいました。みんな違う、様々なコンセプトのおうちが出来上がりました。恐竜の形、琵琶湖の色をイメージした色、子どもたちの頭の中には大人が予想していないような考えが詰まっているのだなと驚きました。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

2つ目のアクティビティは、「好きなお部屋をデザインしよう!」です。多種多様な家具やインテリアのシールの中から好きなアイテムを選び、マンションの一室に見立てた台紙に貼っていきます。色とりどりのマスキングテープを壁紙に見立てたり、テープをちぎって模様にする子もいて、子どもたちのアイデアが光りました。お部屋をデザインしてもらう中で、「自分の子ども部屋を作るとしたら、どんなお部屋にしたい?」「なんでこんなにたくさんイスを置いたの?」「キッチンの横にベッド!?どうして?」と会話が弾みます。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

今回のイベントには、滋賀県立大津商業高等学校 3年生の学生5名が、ボランティアとして参加しました。子どもたちにアクティビティのやり方を教えたり、保護者にアンケートを取ったりと大活躍。また、この「第10回 カローラフェスタ」に出店する企業の皆さんにインタビューを行ってくれました。

まず、このイベントを主催するトヨタカローラ滋賀(株)の企画を担当した服部有紀さんにお聞きしました。

学生このイベントが10回目ということですが、1回目からどのように変化してきましたか?

トヨタカローラ滋賀(株) 服部2015年にスタートしたカローラフェスタですが、2回目以降こちらの会場で開催しており、滋賀県中の広いエリアから多くのお客様にお越しいただいています。

毎年コンテンツ内容も変化していて、今回のテーマは「参加型」です。子どもたちには遊ぶだけでなく会場内で呼び込みのお仕事などを手伝ってもらったり、たくさんの団体にパフォーマンスをご披露いただいたりして、みんなでカローラフェスタを盛り上げることができました。私は第7回より企画を担当していますが、回を重ねるごとにレベルアップしていると感じています。

学生今日のお客様の様子を見て、どのように思いましたか?

トヨタカローラ滋賀(株) 服部ご家族でお越しいただいている方が多く、コンテンツ内容も多いので1日中お楽しみいただけているように感じています。1日では回りきれずに2日連続でお越しいただく方も毎年いらっしゃいます。

お客様の笑顔をみると、やって良かったと改めて思います。楽しんでいる姿を見られて本当に良かったです。

学生今後、挑戦してみたいことはありますか?

トヨタカローラ滋賀(株) 服部販売店ではキャンピングカーやキャンプ用品も取り扱っているのでキャンプイベントを行ってみたいです。展示だけでなく実際に乗ったり使用いただいたりして、商品の良さを実感してもらえたらと思います。

滋賀県には琵琶湖や自然がたくさんあるので、週末に車でキャンプに出かけるようなライフスタイルも、もっと提案できればと考えています。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

次に、テントなどのキャンプ用品を展示し、バーベキューを楽しむイベントを行っていたトヨタカローラ滋賀株式会社近江八幡店 店長 北林卓磨さんと、株式会社スノーピーク 藤本洋介さんにお話を伺いました。

学生車のイベントに、キャンプ用品を展示しているのはなぜですか?

トヨタカローラ滋賀(株) 近江八幡店 店長 北林車にはそれほど関心がなくても、キャンプに興味のあるお客様がこのようなキャンプ用品を使ってオートキャンプなどの趣味を広げることで、車を買おうかなと思った時に、トヨタカローラの販売店を思い出していただけるようにと考え、店舗でもコラボさせてもらっています。

(株)スノーピーク 藤本キャンプ用品は大きな道具なので、基本的には車で運ぶことが多いです。車とは密接な関係があり、車に興味をお持ちの皆さんにキャンプの楽しさを伝えることによって、我々も今まで接点がなかった方に見ていただけるきっかけを増やしたいと思っています。子どもが生まれるというようなライフステージが変わるタイミングで車を買い替える方は多いので、そういう時にアクティビティとしてキャンプを選んでくれると良いなと思い、コラボさせてもらっています。

学生今後、挑戦したいことはありますか?

トヨタカローラ滋賀(株) 近江八幡店 店長 北林せっかくこのようにスノーピークさんと一緒にやらせてもらっているので、アウトドアを通じて、最終的に車に興味が広がると良いなと思っています。キャンプといえば焚き火が楽しいので、薪割りを子どもたちに体験してもらうなどのイベントを企画することで、車を活用するライフスタイルを訴求する機会を増やしていきたいです。

学生キャンプをやったことがないのですが、キャンプの楽しさを教えてください。

(株)スノーピーク 藤本キャンプって何をするイメージでしょうか?バーベキューや川遊び、焚き火など、楽しめることは沢山ありますが、自然の中で贅沢に非日常感を味わうことだと思います。
食事を外で食べるだけでいつもより美味しく感じたり、ただゆっくりと焚き火を眺めたりするのもキャンプならでは。キャンプ場でのマナーやルールを守っていれば、どんな過ごし方をしても良いのです。
キャンプだからといって特別なことをしなくても、自然の中に身を置いてリラックスするだけで、とても価値のある一日になると思うので、ぜひ一度皆さんにもキャンプを体験してみていただきたいですね。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

会場内で子どもたちが、大声で集客したり、何やらお仕事をしていることに気づいた学生たち。お仕事をした子どもたちには、このイベント会場内で使用できる特別なコイン「モッカ」がもらえるとのこと。この「モッカ」でお買い物をしたり、アクティビティに参加できるという仕組みでした。「モッカ」を開発した株式会社midica 代表取締役 西川聡志さんにお話を伺いました。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

学生色々なお店で、「モッカ使えます」という張り紙があったのですが、それが何か教えていただけますか?

(株)midica 西川子どもたちがイベント会場でお仕事をすると1枚もらえる木でできたコインです。これは、1枚100円の価値があります。これは、地域の木材を活用していて、今回はこの「滋賀県希望が丘文化公園」の間伐材を利用して作られています。さらにこの木のコインにはレーザーで刻印をしていますが、こちらは身体に障害を持つなど「就労継続支援B型」の方々に、お仕事として依頼しています。

学生イベント会場内で、大きな声を出してお客様を集めている子どもたちがいたのですが、モッカのお仕事をしていたのでしょうか?

(株)midica 西川今日は呼び込みを中心にお仕事してもらっていますが、チラシを配布したり、受付をしたり、商品の受け渡しをしたりなど、色々なお仕事をやってもらうことができます。

学生今後、どうなって欲しいと考えていますか?

(株)midica 西川モッカの理念としては3つ掲げています。1つ目はお仕事の喜び。子どもたちがお仕事をすることで、木のコインをもらうこと。2つ目は、子どもの”子どもらしさ”。子どもが「いらっしゃいませー」と大声で叫んでも、「静かにしなさい」などと注意されない空間を作る。3つ目が地域とのつながり。知らない大人との接点。コロナ禍を経て、子どもたちにとって、知らない大人というのは不審者になってしまった。しかし、社会の中で知らない大人との接点を持つことは子どもの成長にとって必要だと思います。たとえ小さなお仕事でも、「ありがとうね」「良い声だったわ」といった一言をかけられることで、郷土への愛着、他人との関係性づくりができ、彼らが大人になった時に、同じように子どもたちに声をかけてくれたり、地域で活動してくれるタネを育めると考えています。

車とキャンプと住まい。子どもたちが新しいライフスタイルをイメージできる、イベントづくり。

ありがとうございました。滋賀県の広大な公園を活用して、子どもたちが思いきり楽しみ、成長する機会をつくりたいと願う色々な人たちの気持ちが込められたイベントでした。大人も子どもも新しい刺激に触れ、これからの生活が楽しみになりますね。皆さんのライフスタイルを進化させていけるよう、私たちUXDセンターも応援したいと思います。