Interview Vol.139
君の心に火をつける
「キャリアフェスin むなかた」イベントレポート
宗像フェス特別企画:キャリアの最前線が高校生・大学生の心に火を灯した1日
11月1日、福岡県宗像市。九州最大級の音楽フェス「宗像フェス」の会場「宗像ユリックス」のイベントホールでは、もうひとつの“特別な熱”が渦巻いていました。
テクノロジー、エンタメ、ビジネス、社会課題…。日本の最前線で活躍する約20名のトッププレイヤーたちが、福岡県の高校生・大学生に向けて、直接、言葉の熱を伝えるキャリアイベントが開催されたのです。
「ひとつの言葉が人生のターニングポイントになる」。
その信念のもと、EVOLOVEは宗像フェスと連携し、この企画をサポート。結果、福岡県内外から延べ約300名の学生が来場し、熱量に満ちた“気づきの一日”が生まれました。
5つのセッションが同時進行。
自分が聞きたいのはどれ?
当日は、学生の興味に応じて選べる5つの専門セッションを実施。
経営者、AIエンジニア、プロデューサー、デザイナー、起業家——どの会場にも業界の第一線で活躍する講師がずらりと並ぶ。
▶ 教育
▶ 環境・SDGs
▶ エンタメ・ゲーム
▶ ビジネス・テクノロジー
▶ エンタメ・演者
それぞれのブースごとに“熱の形”が違う。
あるブースでは、生成AIや3D技術について質問が飛び交い、初めて聞く専門用語に必死についていこうとする学生の姿があった。
別のブースでは、エンタメ業界の裏側を語る講師の一言一句を逃すまいと、ノートにペンを走らせる高校生たち。
「今聞いた話を、どう自分ごとにするか」
——その姿勢が、会場全体にみなぎっていた。
特に印象的だったのは、韓国の語学系大学で日本語を学ぶ留学生、そして、学生の半数が外国人という立命館アジア太平洋大学でグローバルビジネスを学ぶ国際色豊かな学生たちの参加だ。
価値観の違いを越えて学ぼうとする姿勢は、周囲の日本人学生にも刺激を与えていた。
- 将来は海外で働いてみたいんです
- 今日の話を聞いて、自分の可能性はまだ広げられると感じた
そんな声が、休憩時間のフロアにあふれていた。
登壇者が放った“本音のキャリア論”が、
学生の心を揺らす
キャリアイベントでは、成功者の華やかな話よりも、彼らが“どう生きてきたのか”というリアルなプロセスが学生の心を強く揺さぶる。
- 学生時代の選択は、あとから何度でも更新できる
- 好きなことより、“気になることをやめないこと”が大事
- チャンスは偶然来ない。人と会い続けることで突然つながる
どのセッションでも飛び出すのは、SNSや記事では拾えない“生きた言葉”ばかり。
話の空気感、言葉の速度、言い切る強さ。
その迫力に、学生たちの表情がどんどん変わっていった。
Epic Games Japanの篠山範明さんは語る。
「よく視野が広くなるって言いますけれど、多分間違いで、基本的にはずっと視野が狭い世界を歩き続けるしかないと思います。ただ、移動することで、あ、いや、ココじゃない、コレじゃないって気づいて、自分らしい楽しい人生に辿り着けるのだと思います。
だから、大きな一歩じゃなくて、引き返せるくらいの小さな一歩でもいいから、今と違うことをしてみるのをお勧めします。そうすると新しい何かが見えてきす。」
その言葉に、前列で聞いていた大学生は大きく頷きながらノートに書き込む。
「キャリア=大企業に務めること、名前のある職業に就くこと」と思い込んでいた彼らの価値観が、少しずつほどけていく瞬間だった。
300人の学生を、
大人たち全員で応援
エンタメ系のセッションは、現役のアナウンサーやアイドル、プロレスラーの登場で立ち見が出るほどの盛況を見せた。一方で、AIや3Dなどのテクノロジー領域は、馴染みが薄い学生も多かったものの、関心が芽生えた瞬間の表情の変化が印象的だった。
- 難しそうと思っていた業界にも、チャレンジしてみたいことがあるとわかった
- 生成AIをもっと使っていかなくてはいけないと思った
また、登壇してくださった講師の方々は、普段は話さないようなリアルな経験談、エピソードを学生たちに話してくれていたことに驚いた。きっと、学生たちの背中を押してくれようとしたのだと胸が熱くなり、運営サイドの大人たち皆が、会場に来てくれた学生たちに色々なことを伝えてくれようとしているのだと実感した。
- これほどまでの挫折と苦労を味わっている人だったんだと衝撃的でした。いま夢に向かってまた踏ん張らなくてはいけないけれど、できないような状況だった私に刺さる内容でした。またがんばろうと思いました。本当に聞けてよかったです。
学生たちの心に届き、“最初の一歩”を踏み出す場になったことは間違いない。
地域からの期待
——自治体・企業・学校から届いたエール
イベントには、宗像市役所や地元の学校関係者、議員の方々も来場し、口々に感謝を伝えてくれた。
- これだけの講師陣が宗像に来てくれたのは本当にありがたい
- 学生がこんなに主体的に動く姿は久しぶりに見た
地域が若者とともに変わっていきたい——
そんな願いが滲む言葉ばかりだった。
“街づくり×学生キャリア”というテーマが宗像でより深まっていく手応えを感じるイベントでもあった。
EVOLOVEが目指すもの
——学生も街も、未来を一緒につくる
今回の取り組みの根底にあるのは、EVOLOVEが掲げる「学生の未来を、街とともにつくる」という理念だ。
ただ学生を集めるイベントではなく、
ただ講師を呼ぶ勉強会でもなく、
自治体・地域企業・学校・保護者……
街を構成するあらゆる人たちが“未来をつくる当事者”として関わること。
その場に講師として入るのではなく、
コミュニティに入り、地域の声を直接聞き、
“この街が良くなるために何ができるか”を一緒に考える。今回の宗像での企画は、その第一歩となった。
宗像フェスという九州最大級の音楽イベントと連携し、そこで学びの場をつくることにより、地域の学生たちの「心に火が灯った日」へと変わっていった。
未来を照らす灯火として
——学生たちの感想が示すもの
イベント終了後、出口に向かう学生の声が印象的だった。
- こんなに本音でキャリアの話を聞けると思わなかった
- 今日の話をきっかけに、進路をもう一回考えたい
- 自分の人生は自分で選べるんだと感じた
- 宗像の街でこんなイベントがあるなんて思わなかった
彼らに灯った“火”は、きっと消えない。
むしろ今日をきっかけに、これからどんどん大きくなっていくはずだ。
宗像から全国へ。
EVOLOVEはこれからも「街と学生」をつなぐ
300人の学生が目を輝かせて学び、講師たちが全力で言葉を投げ、地域の人々がその姿に胸を熱くした——。
宗像の11月1日、イベントホールに生まれた熱は、ただの“キャリアイベント”ではなく、街と学生と未来をつなぐ“新しい挑戦”の始まりだ。
EVOLOVEは、これからも日本各地の街と連携し、学生が希望を持って未来に踏み出せる環境をつくり続ける。
「ここから未来は動き出す。」
宗像で生まれたその熱量を胸に、私たちは次の街へ向かう。


清水 香央里
國本 知里
長岡 大雅
崎濱 栄治
大岩Larry正志
ボイスアクター
木幡 美子
SDGs推進担当
菅田 悠介
わな猟師 / ARUYO ODAWARA
寺田龍二
TempleField CEO
中村 基樹
篠山 範明
Customer Success Director
千葉 武蔵
スターダストグループ
石原 航
慶應SFC研究所員
李 根煕
五十峯 聖
齋藤 健太
甲田 錠司
代表取締役
春乃 きいな
宗像市観光大使
舞華
宗像市観光大使