空でつながろう

Interview Vol.34 多くの方に使っていただいている商品だから
体験を通じて、楽しいリサイクル活動を

EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「愛」を持ち、未来へ向けたチャレンジをしている方々へのインタビューを行なっています。愛は人類を進化させる最も大きなモチベーションだと信じて、みなさんと一緒に考えていければと思います。今回は、旭化成ホームプロダクツ マーケティング部 上田悦子さんにお話を伺いました。また、スペシャル企画として、タレントの春名真依さんが取材と記事の執筆を行いました。

『FIVBパリ五輪予選/ワールドカップバレー2023』×ソーシャルアクション企画として行われた「バボちゃんクリーンプロジェクト」に参加してきました!ボランティアやバレーボールのオリンピック出場メンバー、ビーチバレーボールの選手など約40人が参加し、フジテレビ系バレーボールのマスコットキャラクター・バボちゃんがデザインされたポリ袋を片手に、大会の会場となる国立代々木競技場 第一体育館周辺の清掃活動を行いました。清掃活動後、旭化成ホームプロダクツ マーケティング部 上田悦子さんにお話を伺いました。

多くの方に使っていただいている商品だから 体験を通じて、楽しいリサイクル活動を

写真左: 旭化成ホームプロダクツ 上田さん

パリ五輪予選/ワールドカップバレー試合会場周辺の清掃企画に参加してみて、いかがでしたか?

上田平日の朝でしたが多くの方が参加してくださったことに驚いたのと、実際に拾い始めると、思っていたよりもゴミが多いんだなと感じました。細かいゴミも一緒に拾えたので、大会前に皆さんとクリーンな街を作れたのではないかと思います。

今回の清掃活動で使用されたトングは、「ジップロック®」製品をリサイクルして作られていますよね!

上田今回用意したトングのグリップ部分は、「ジップロック®」の容器タイプの製品をリサイクルして利用しています。また、トング自体も大人から子どもまで小さな力でも掴めるように工夫がされているので、使いやすいとの評判をいただいています。誰もが参加できる清掃活動だからこそ、みんなが使いやすいグリップを意識しました。

多くの方に使っていただいている商品だから 体験を通じて、楽しいリサイクル活動を

青いトングと、バボちゃんポリ袋に「Ziploc®」のロゴが。

私も今日はこのトングを使っていたのですが、小さなゴミもつかみやすくて驚きました。まさに、ゴミ拾いにピッタリですね。このリサイクルプログラムを始めたきっかけを教えていただけますか?

上田ジップロックリサイクルプログラムは、使用済み「ジップロック®」を回収し、別のプラスチック製品に作り替えることで廃プラスチック問題の解決に貢献する活動です。 「循環型社会の実現」という社会課題に対する私たちの一つのアプローチ方法と考えています。多くの方からご支持いただいている「ジップロック®」だからこそできるサステナビリティ活動は何かを検討している時に、「ジップロック®」の素材であるポリエチレンやポリプロピレンといった汎用性の高い樹脂に着目しました。そこで、パートナー企業であるテラサイクルさんと検討をスタートさせたことがきっかけでした。

プログラムをスタートした2020年の第一弾では「シェアリングサービス傘用のシート」へ作り替えることでビニール傘の使い捨て問題に対して、そして、今回使用したトングは2022年の第二弾では「海岸や町なかで行われる清掃活動用のゴミ拾いトングのグリップ」へ作り替えることで海洋プラスチックゴミ問題に対して、寄り添ってきました。さらに、今年リリースした第三弾では「組み立て式の傘用のシート」に作り替えることで、お子様がモノづくりを通して環境問題について考えるきっかけを提供しています。

シェアリング用の傘や手作り傘キットですね。再利用で新しい価値が生まれるのはステキです。このお話を聞いて「ジップロック®」のリサイクルプログラムに参加したい!という方もいらっしゃると思うのですが、使用済みのものはどのように回収しているのでしょうか?

上田テラサイクルのホームページから登録できます。段ボールなどに使い終わった「ジップロック®」を集めて送っていただいています。企業、学校などの団体だけでなく、誰でも簡単に参加できるプログラムになっています。

箱に集めたら回収してくれるということなので、気軽に参加したいですね。
EVOLOVEプロジェクトは、LOVEをEVOLUTIONするというテーマで、色々な愛の進化を応援しています。上田さんが“進化させたいLOVE”はありますか?

上田2020年に「ジップロック®」のリサイクルプログラムをスタートさせて3年が経過し、小中学校など教育関連機関に使用済みジップロック®の回収活動に協力いただいています。回収活動の輪が広がっているからこそ、今回グリーンバードさんやフジテレビさんとの繋がりもできたと思います。同じ志を持った方たちとのご縁を大切に、私たちの活動も進化させていきたいと思っています。

思いをもって志高く活動している方からは、勇気をいただけますよね。
現在様々な取り組みをされていますが、目指すゴールはありますか?

上田今日使用いただいたトングもそうなのですが、シェアリングサービスの傘なども老若男女問わず多くの方にご利用いただいており、これからも「ジップロック®」製品や、「ジップロック®」から生まれ変わった傘やトングなどのリサイクル品も使用していただきながら、誰もが未来作りに気軽に参画できる場所の提供、そして持続可能な環境社会の実現を目指していけたらと思います。

今後、このリサイクル活動などを通して伝えたいメッセージはありますか?

上田ジップロック®」は皆さんのご家庭にある身近なものなので、使っていただきながら循環型社会を考えるきっかけになれたらと思っています。身近なモノが、捨て方ひとつで新しいモノに生まれ変わることを体験していただくことで、捨て方が変わり、正しい捨て方を知ることで正しい使い方も身に付き、結果として、循環だけでなく製品寿命の長持ちにも繋がると思います。

ありがとうございました。

多くの方に使っていただいている商品だから 体験を通じて、楽しいリサイクル活動を

「バボちゃんクリーンプロジェクト」参加後に旭化成ホームプロダクツ様にお話を伺い、"捨てる、その先の意識"について改めて私も考えました。ゴミ捨ての日に合わせてゴミを捨てる。でもそのゴミが回収された後どうなるのだろう。どう処理されるのだろう。処理された後は? ゴミを捨てた後の良い循環・悪い循環を学びました。

上田さんはインタビューの中で「自分でも無意識に、ゴミを落としてしまっていたかもしれないという気づきにもなった」と仰っていました。確かに捨てる気はなくても、気付かぬうちに捨ててしまっているかもしれない。しかし"ゴミを捨てている"という結果は一緒。

草木の根元や道路横、想像していたよりも様々な種類のゴミが落ちており、コンビニで購入した商品の容器がコンビニ袋に入ったまま捨てられていたり、タバコの吸い殻が山のようになっていたりするところもありました。これらがきちんと持ち帰られていたら、捨てるべきところにしっかりと捨てられていたら、悪い循環ではなく良い循環の道を辿れたのでは。そんなことを考えながら帰っている自分がいました。

"この製品は使い終わった後にリサイクルできる"ということを知っておくだけでも、きっと環境は変わっていくはずです。回収された「ジップロック®」の袋は傘のシートやトングへと変身できます。「持続可能な社会」や「循環型社会」について楽しみながら考えるきっかけを作っている企業の努力、このような取り組みの認知が広まって欲しいと強く思いましたし、その認知を広めることは、今私たちが個人でできることでもあると感じました。

取材・執筆
春名真依

春名真依

スターダストプロモーション所属 タレント・女優。関西を拠点に活動していたアイドルグループ「たこやきレインボー」の元メンバー。大阪府出身。愛称は「まいまい」。2023年に関西大学を卒業、2022年防災士資格を取得。2001年1月5日 22歳 · 趣味:ジオラマ鑑賞、ミニチュア集め、少女漫画を読むこと、アイドルオタク