空でつながろう

Interview Vol.43 “食”をテーマに“コト”体験を創る

EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「愛」を持ち、未来へ向けたチャレンジをしている方々へのインタビューを行なっています。愛は人類を進化させる最も大きなモチベーションだと信じて、みなさんと一緒に考えていければと思います。

今回は、11月3日~5日の3日間にわたって福岡県にて開催された「EVOLOVE presents 宗像祭2023」にて、食メディア『アイスム』がプロデュースする「FOODエリア」の制作運営を行った株式会社Engi 羽田野裕義さん、武藤絵美さんにお話を伺いました。

“食”をテーマに“コト”体験を創る

こどもスタンプラリーの様子

FOODエリアや、子ども向けのワークショップの制作運営をサポートしていただき、ありがとうございました。感想をお聞かせください。

Engi羽田野宗像祭のFOODエリアに来てくださった子連れのご家族は、大変楽しめたのではないかと思います。3日間、天候に恵まれたことも良かったです。

Engi武藤初めて開催されるイベントでしたので、集客が心配でした。初めての場所、入場無料のエリアということで来場者数や雰囲気が見えにくい状況でした。実際には、子どもたちがたくさん来場してくれて、ワークショップに行列ができ、ホッとしました。

宗像ユリックスを普段から利用している方も、「宗像祭」がどんなイベントなのか、気になって来てみたという方も多かったです。地元の方も楽しめるようなワクワクを提供できたと感じました。

“食”をテーマに“コト”体験を創る

ワークショップテントを装飾

食メディア『アイスム』と初めてコラボしてみて、いかがでしたか?

Engi羽田野『アイスム』のスタッフチームは、立体的に企画、運営、制作ができる組織であると感じました。宗像在住のシェフたちとも丁寧にコミュニケーションをとって進めていただき、地元シェフたちの力を借りて、リュウジさんのコラボメニューを販売することができました。地方にお住まいのシェフたちは、料理研究家のリュウジさんや、エリックサウスの稲田 俊輔さんと交流できる機会もあまりないと思いますので、繋ぐことができてよかったです。

Engi武藤リュウジさんが、福岡の食材「はかた一番どり」と米粉を使った唐揚げを考案して現地で販売するという企画を行いましたが、『アイスム』がこれまでリュウジさんと丁寧に築いてきた関係があったからこそ、ブース、ステージ、ワークショップが実現できたと思いました。FOODエリアは、「宗像祭」を盛り上げる大きなポイントになったと感じました。

“食”をテーマに“コト”体験を創る

FOODエリアから花火を眺めるEngiチームとアイスムスタッフ

株式会社Engiとしては、どのような事業を行っているのですか?

Engi羽田野株式会社Engiは、“日本ファン創り”を行う会社です。主にASEANと北米を対象に現地の企業、政府、メディアやクリエーターとコンソーシアムを作って最も効果的に、日本の企業や自治体の魅力を伝えられる仕組みを我々が伴走して作り上げます。インバウンド、輸出促進、進出の支援です。

最近は逆もあり、海外からの依頼で日本での展開もサポートしています。もう一つは、メディア、クリエーターの方々のノウハウや感覚を企業にスライドして、新規事業開発や近未来創造の伴走などにも取り組んでいます。化学反応が起こり新しいものが生まれる瞬間に立ち会えるのは楽しいですね。

UXDセンターが行うEVOLOVEプロジェクトと、共通点が多いですね。

羽田野『アイスム』編集長の中辻さんは前職の同僚だったのですが、EVOLOVEの話を聞いて共感する点が多く、私たちも参加したいと思っていました。今回、宗像祭でFOODエリアを『アイスム』と一緒に運営することが実現して、良かったです。実際にやってみて、やはり目指す方向性が似ていると感じましたね。色々な人を笑顔にする「こと」を生み出す、体験機会の創出をしていきたいです。

“食”をテーマに“コト”体験を創る

左から、羽田野さん、武藤さん

EVOLOVEプロジェクトについて、どう思いましたか?

Engi羽田野「宗像祭」を通じて感じたのは、UXDセンターの皆さんは、先行きが見えないものに対してまずは実施してみる、切り開いていくというパワーがあると感じました。イノベーション創出、近未来創造に対してどのように取り組んでいるのか大変興味が湧きました。

もう一つは、地域への貢献、地域への先行投資のような取り組みが実現できたことが秀逸ですね。地方の企業や自治体だけでは、このような取り組みを成立させることは難しいと思うのですが、これだけのスタッフが伴奏して、現地と共にコト作りに取り組むことは、今後は様々な地域や場所でさらに求められると思います。ワンショットではなく、複数年行うことで、現地を巻き込めるのではないかと感じました。

EVOLOVEプロジェクトとして、地方の地域と繋がっていくことは非常に良いと思います。地域住民と、普段関わることの少ないであろう人たち。例えば、海外のクリエイター、アーティスト、インフルエンサー、メディアなど表現者との交わりがあると新しい化学反応が生まれ、加速するのではないかと期待しています。

Engi武藤地元だけではできない規模のコンテンツが実現できるというところが良いですね。地域の魅力を伝えられていない所も多いので、その地域の魅力を見つけたり、磨いたりすることで、おもしろい展開になるのではないかと思います。EVOLOVEプロジェクトに手伝って欲しい地域はたくさんあるのではないでしょうか?

   ありがとうございました。「宗像祭2023」を大きく盛り上げてくれた、FOODエリアのグルメとワークショップ、ステージイベント。来場してくださった方々の笑顔が、「食」の体験で輝いた瞬間をたくさん見ることができました。