空でつながろう

Interview Vol.55 大分×福岡
県を超えて、ローカルイベントの可能性を広げる。

2024年3月、大分県大分市にて大型野外音楽フェス「ジゴロック2024」が開催されました。様々なアーティストのライブやお笑いステージ、多くのグルメが堪能できるこのフェスに福岡県宗像市役所 高尾亮平さん、「宗像フェス」実行委員長 浜田修一さんが訪れていました。他県のイベントを視察して、何を想うのか。お話をお聞きしました。(取材・執筆:春名真依)

県を超えて、ローカルイベントの可能性を広げる。

大分県の「ジゴロック」を訪れてみて、いかがでしたか?

高尾九州という地で人を集める難易度の高さや、ここから歴史を作っていくことの重要さなど、同じく大きなイベントを作る側の視点で見学させてもらいました。

浜田「宗像フェス」は10年以上続けて、ようやくここまで来たという感じですが、1回目の開催でこの規模を実現できるのは凄いです。

去年開催された「宗像祭2023」を終えて約4ヶ月が経ちました。今、どのようなお気持ちでしょうか?

高尾「宗像祭2023」のインパクトは凄まじかったと思います。来場者は3日間で4万1千人。オンライン視聴を合わせると延べ25万。宗像ユリックス開業依頼35年で歴代1番の来場者数でした。

浜田音楽、グルメ、アート、花火、お笑い、ゲーム、子ども遊具…と、多くの企画を一度に行い可能性を広げすぎましたが、次にイベントを開催する時の課題がよく見えました。

次回は、どのような「宗像祭」にしたいですか?

浜田2023年に打ち出した"文化祭"というコンセプトを踏襲し、精度を上げてテーマパーク化してみたいですね。様々なご縁の輪が広がってきているので、人と人との繋がりを大きくしていきたいです。

「宗像祭2023」は音楽ライブだけでなく、トークステージや企画ブース、議論会や配信イベントなど至る所でイベントが開催されていました。体育館ではステージ、校舎では模擬店などを展開し、いろんな場所でいろんな楽しみがある"文化祭"に通じるものがありました。大人が考えたらこんな文化祭ができる、大人だからこそできる規模のものを作っていきたいですね。

高尾来た人が、想定より長くいちゃう「宗像祭」にしたいです。宗像祭に関わる方は“実際にやってみよう”というマインドの方が多く、信頼があるからこそのチャレンジができる場です。ここまでやっているローカルイベントはなかなかないと思います。

県を超えて、ローカルイベントの可能性を広げる。

県を超えて、九州を一つに。

ジゴロックを楽しんでいらっしゃる合間にお話を聞かせていただいたのですが、宗像祭の話になると、お2人とも仕事モードに。次の展開について深く答えてくださいました。印象的だったのは「こういうことをしたい」「ああいうことをしたい」というアイデアがこの場所でも生まれていたこと。感じたことを次にどう取り入れられるかなど、お2人の“地元愛”を強く感じた瞬間でした。

浜田さんは"九州祭"の開催を考えていらっしゃいました。県を超えた様々な地域で同日同時刻に開催し、九州全体を盛り上げたいという具体的な案も生まれ、「今の時間こっちではこんなことやっているけど、そっちではそんなことやっていたんだ!」と"次もまた来たい"と思える工夫が盛り込まれたイベントの可能性を見出していらっしゃいました。

そしてその交流を、大分の「ジゴロック」では実現できていると感じたようです。大分とも交流を続け、これからも期待をいい意味で裏切って行きたいと、今後の大きな展開を語ってくださいました。県境を越えての取り組みや繋がり。その地域を愛している皆様だからこその発案は多くの方の興味を引くものとなるのではないでしょうか。

次回の「宗像祭」はどんなイベントになるのでしょうか。市サイズの文化祭はきっと、規模も縁もどんどん大きくなっていくことでしょう。EVOLOVEプロジェクトに関わる一員として、私も様々な形で盛り上げられたらと思います。

取材・執筆
春名真依

春名真依

スターダストプロモーション所属 タレント・女優。関西を拠点に活動していたアイドルグループ「たこやきレインボー」の元メンバー。大阪府出身。愛称は「まいまい」。2023年に関西大学を卒業、2022年防災士資格を取得。2001年1月5日 22歳 · 趣味:ジオラマ鑑賞、ミニチュア集め、少女漫画を読むこと、アイドルオタク