Interview Vol.75
1人ひとりの思いを叶えるため
春日井市や全国で人をつなげるきっかけづくりを行う
「虹ノートプロジェクト」
EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「地元愛」を持ち、積極的に地域活性に力を注ぐ方々へのインタビューを行っています。これまでの活動内容から、この後どのように「地元愛」を進化させていくか。未来へ向けたチャレンジを、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。第75弾の今回は、自分の本当にやりたいことや思いを叶えるための意識の持ち方・過ごし方を伝える活動や、人と人とをつなげるきっかけづくりを行う「虹ノートプロジェクト」の活動を行う池田香緒里さんと中島悟さんにお話を伺いました。
池田(写真左)中島(写真右)
潜在意識についての独学から
“夢”が実現するノートを思いつく。
現在の活動について教えて下さい。
池田愛知県春日井市に拠点を置き、「虹ノートプロジェクト」を運営しています。虹ノートとは、自分がこうなりたいという夢を書くノートのこと。私たちはその虹ノートに書いた夢の叶え方を伝える活動を、全国の人に向けてオンライン講座や講演会で行っています。
「虹ノート」を展開することになったきっかけを教えてください。
池田以前美容関係の仕事に就いていた時に「美容は外見を磨くだけではなく内面を磨くことが大切」ということを学び、その時に潜在意識という言葉を知りました。その後、「夢の実現力」など多数の著書を持つ実業家の浅見帆帆子さんの動画を見て、潜在意識について独学で学び、日常生活の中で自分が思い描いたことが実現していく実験を繰り返していました。それがとても楽しくて。2年前に、地元の春日井市でフルーツサンド店を営んでいた中島悟さんと知り合い、この実験について話したところ「その話を多くのママたちに話してあげたら、ママたちがもっと楽しく生きられるんじゃないか」という提案をもらったことがきっかけで、最初は「夢ノート」という名前で始めました。「夢ノート会」を立ち上げて、中島さんと一緒に活動を始めました。はじめは春日井市を中心にイベント的に開催していましたね。
そのうち、参加している皆さんに変化が起こってきました。「夢ノートに書いたことが本当に叶った」とか「やりたいことが見つかった」という声を聞き、その結果を自分だけで持っておくのはもったいない、もっと多くの人々に知れ渡るようにしていきたい、と考えて2023年4月にどこにいても「夢ノート」が学べるように、オンラインサロンを開きました。
その結果、参加する皆さんの意識がだんだんと変わってきて「仕事として自分が楽しいと思えること、やりたいことを形にしたい」という人たちが増えてきたので、今はコンサルのような形で個人サポートをしています。また、オンラインサロンには全国の方々が参加されているので、そのつながりでさまざまな県で講演をさせていただいています。
夢ノートから虹ノートへと名前を変えたのは、この頃です。その理由はそれぞれの夢や思いは虹の色のように違っていていい、それぞれの色で夢を描いていこうという思いからです。また夢ノートは世の中にあふれていたので、オリジナル感を出したい、という考えもありました。
講義をする池田さん
お二人にとっての地域活性を教えてください。
池田地域における人と人とのつながりはとても大切だと思います。春日井市にも、地域のためにといろいろ活動してくださる方がたくさんいらっしゃるので、そういう人たちとつながってイベントを行ったりします。小学校のPTA会長も務めて、学校と地域をつなげたりもしています。でも今の私には、通りすがりのおじいちゃん、おばあちゃんと話をしたりとか、店の人と仲良くなったりとか、身近にいる人たちとつながりを持ちながら、ちょっとずつ人と人とをつなげていくことしかできないと感じています。
さらに私たちのイベントが、引きこもりがちな子や、ごはんは給食しか食べられないぐらい経済的に困っている子にまで届いているかと言われると、正直わからないのが現状です。この地域には、こども食堂とはまた別にこうした経済的に困っている子どもたちにごはんを提供している方々もいますが、自分にそれができるかというと、手伝いに行くことぐらいしかできない。地域活性についてはまだそんな形で試行錯誤しながら行っています。
虹ノート参加者の皆さん
人と人とがつながり
新たな化学反応が起こる
この活動は可能性だらけ。
お二人にとっての“EVOLUTION✕LOVE”を教えてください。
池田私たちのEVOLUTION✕LOVEは宇宙愛ですね。人はたった1人との出会いで人生がどういうふうにでも変わる。そのきっかけづくりに私たちの活動が必要なら活用してほしいし、それが進化してどんどんつながりが無限大に増えていけばいいと思っています。でも1人ひとりを幸せにできることは確かに素敵なことですが、結局その人自身が幸せじゃないと意味がないと思っています。どんな活動をするにしても、人や地域に貢献するにしても、やっているその人自身が枯渇していたり何かを我慢してやっているなら、それはあまり意味がないことだと思います。その人自身が幸せだからこそ、意味があること。そんな満タンに幸せな人を1人でも増やしたいと思っています。
中島僕は、人がつながる時には体験や経験が大切だと思っています。今度、希望者のみなさんと一緒にカンボジアに行く予定です。カンボジアのシェムリアップで知り合いが経営する孤児院を訪れ、大人だけではなく子どももさまざまな経験や体験をしてもらおうと考えています。僕たちの講演会や活動を通して一緒に体験やさまざまな経験をすることで、共感し、つながっていける。そんな場所づくりをし続けていくこともまた私たちのEVOLUTION✕LOVEだと感じています。
10年後、20年後はどうなっていたいですか?
池田10年後こうしていたいというよりは、この先に何が待っているのだろうと楽しみながら、日々ときめきながら活動をしている感じです。未来のことはあまり決めていませんね。毎回、まったく違う業種の人たちがつながっていき、そのつど化学反応を起こしていくので私たちの活動は、新しい可能性だらけだと思っています。
中島僕も今後の展望はあまり決めてはいません。でも2人とも、根本的に思いは変わらないので、これからも人とつながっていくことによって新しいことが生まれたら、それを楽しみながらやる、というスタイルでやっていきたいと思っています。長い目で見ると、この活動がなくなるところまで行き着いた時、「あの時にああしたきっかけがあって、つながれてよかったよね」と言ってくれる人たちがどれだけ自分たちの周りに増やせているかな、という思いはありますね。
毎日しっかり真面目に仕事をされている方からみたら、僕たちの活動は「何言ってるんや」という風に思われるかもしれません。それでも、きちんと形にはなっているし、それこそ毎日すごく仕事を頑張っているけれど心の中にモヤモヤを抱えている人が「こんな楽しい生き方もあるんだ」と感じられるように、新たな一歩を踏み出せる化学反応も起こしたい。今は当たり前じゃないことも、10年、20年経ったときに「あの人達がやっていたことって、時代の先取りだったんだね」と言われるような活動をしていきたいと思っています。
今の活動で足りていないと感じることはありますか?
中島今後は「虹ノートってなんやそれ?」ぐらいに思っている人たちとつながっていきたいと考えています。ビジネス志向の人ともっとつながっていくことができたらいいと思いますね。
池田そう、そういう人たちとつながることによって、もっと私たちの思いや活動が幅広く届くと思っています。今は、もともと活動的だったり、ポジティブ思考の人が集まりやすいのですが、本当は日々真面目に働く中で「何かを変えたいけれど、何をどうしたらいいかわからない」と悩んでいる人たちに届けたいと考えています。今はまだ私たちの活動について周知が足りていなくて、そういう人たちに届いていないと感じています。
池田さん、中島さん、ありがとうございました!人と人をつなぐことでそれぞれの夢や思いを叶え、誰もが自分らしく自由に生きていけるきっかけづくりに力を注ぐ、そんなお二人の活動を、今後も応援させていただきます。