空でつながろう

Interview Vol.81 フェスに関わりつつ、
故郷の滋賀県を楽しく盛り上げたい。

EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「地元愛」を持ち、積極的に地域活性に力を注ぐ方々へのインタビューを行っています。これまでの活動内容から、この後どのように「地元愛」を進化させていくか。未来へ向けたチャレンジを、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。

「イナズマロック フェス」とは、滋賀県出身で初代滋賀ふるさと観光大使も務める西川貴教さんが発起人となり、びわ湖の水質保全と地域振興を目的に2009年からスタートした滋賀県初の大型野外フェスです。

会場内は有料エリア、無料エリアに分かれ、有料エリアにはメジャーアーティストによるライブが行なわれる「雷神ステージ」、無料エリアにはネクストブレイクアーティストによる「風神ステージ」と、ご当地キャラクターや若手芸人が登場する「龍神ステージ」という3つのステージが設けられています。ほかにも無料エリアにはキッズエリア、地元食材を用いたB級グルメなどが充実したフードエリアや、地域観光資源などをPRするエンタメコンテンツが展開されるなど、丸一日楽しく過ごせるイベントになっています。

今回は、「イナズマロック フェス」のロゴデザイン担当であり、「龍神ステージ」MCとしてイナズマを盛り上げる大岩ラリー正志さんにお話を伺いました。

フェスに関わりつつ、故郷の滋賀県を楽しく盛り上げたい。

大岩ラリー正志さん

Profile

大岩 Larry 正志
スポーツデザイナー・ボイスアクター

滋賀県出身。
楽天イーグルスや東京ヤクルトスワローズ、モンテディオ山形、滋賀レイクスなど、プロ野球からJリーグ、Bリーグなどスポーツチームのユニフォームやグラフィックをデザインする、日本では随一の実績を誇るスポーツデザイナー。
また、アニメ「ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス」では、アドリブっぷりを発揮するボイスアクターとしても活動。
イナズマロックフェスでは、ロゴやTシャツのデザインから、ステージのMCまで務める。

「イナズマロック フェス」のMCをすることになったきっかけを教えてください。

ラリー私が、「イナズマロック フェス」のロゴデザインを担当したことがきっかけです。西川貴教さんが、滋賀県出身のデザイナーである私に依頼するようにと担当の方に進言してくださったようです。当時、イナズマレディオ というのがありまして、初代DJは西川さんが、2代目は自分が担当させてもらったという流れもあり、その時から西川さんとはご縁が続いています。

2009年に初めてフェスを開催した時はサブステージがなかったのですが、「2回目に音楽以外のエンタメ用サブステージを作るから、そこのMCを担当してほしい」と言っていただきました。その後、色々と形態は変わっていますが、ずっとMCを担当させてもらっています。

フェスに関わりつつ、故郷の滋賀県を楽しく盛り上げたい。

ステージMCで会場を盛り上げるラリーさん

最初に話を聞いたときはどんな気持ちでしたか?

ラリーそもそも、「イナズマロック フェス」のロゴを作らせていただいている段階で、故郷に錦を飾る思いはありました。生まれ育った滋賀県のために何かおもしろいことや楽しいことができればいいと思っていましたので。今では毎年何万人も集まる大きなイベントとして当たり前のように開催されていますが、もともと滋賀県にはこんな大規模イベントはなかったので、最初は正直「本当にできるのかな?」という思いでした。盛り上がるのだろうか、人は来てくれるのだろうかと思っていましたけれど、継続して開催できているということが素晴らしいと思います。

「イナズマロック フェス」に対する思いをお聞かせください。

ラリー西川さんに声を掛けてもらったのは、“認められた”と感じられて嬉しいです。親戚が「イナズマでMCやってるの、親戚なんだよ」「イナズマのロゴ、うちのいとこが作っている」と友達に吹聴したという話を聞けば、単純に嬉しいですね。自分が人にとって自慢できる存在になったんだって。また、ロゴというのはフェスの顔なので、それを任せていただけたということも光栄です。ここ滋賀県には親も同級生もいるし、もちろん自分に任せてくれた西川さんの顔を潰さないためにも、いいものを作らなければいけないと身が引き締まります。

また、スポーツデザイナーとして滋賀県唯一のプロバスケットボールチームである「滋賀レイクス」の仕事もさせていただいています。滋賀県の大きな2つのエンタメ業界に貢献できるというのは自分の誇りです。

フェスに関わりつつ、故郷の滋賀県を楽しく盛り上げたい。

ラリーさんデザイン「イナズマロック フェス」限定パッケージのサラダパン

フェスが滋賀県のPRにどのようにつながっていけばいいと思いますか?

ラリー「イナズマロック フェス」に参加するために、初めて滋賀県に来るという人も多いと思います。そういう人たちの中には、すばらしい湖畔の環境の中で開催されるフェスに良い印象を持たれる方もいるでしょう。一度、この湖畔で1日過ごしてみたら、この地域の魅力に気づいてしまうと思います。フェスのために何回か滋賀県に足を運び、「イナズマがない時も滋賀へ旅行に行ってみよう」とか「住みやすそうだから引越ししてみよう」という方は明らかに増えているのではないでしょうか。

また電車1本で京都や大阪まで行けるアクセスのよさや居住性のよさも含めて滋賀県の良いところだと思いますし、色々な切り口で滋賀県のPRにつながっていけばいいなと思っています。

ラリーさんにとって、滋賀県はどんな存在でしょうか?

ラリー滋賀に住む人たちは琵琶湖をマザーレイクって呼ぶんですけど、マザーレイク=故郷なんでしょうね。こういった場所で育ったこともあり、東京でもたまに水辺に行きたくなります。こんなに素敵な日本で一番大きな湖があるというのは誇らしいです。自分にとっては大きな存在ですね。

ラリーさん、ありがとうございました!ラリーさんの滋賀県に対する深い思いと、「イナズマロック フェス」に関わることを通して滋賀県の魅力をもっと広く伝えたいという気持ちがよくわかるインタビューとなりました。ラリーさんのMCで、さらに滋賀県を盛り上げてほしいと思います!