Interview Vol.83
高校生と地元の団体が取り組む
「滋賀の米プロジェクト」をフェスで発信
EVOLOVEプロジェクトでは、日本全国47都道府県にて「地元愛」を持ち、積極的に地域活性に力を注ぐ方々へのインタビューを行っています。これまでの活動内容から、この後どのように「地元愛」を進化させていくか。未来へ向けたチャレンジを、皆さんと一緒に考えていけたらと思っています。
今回は、9月21日、22日の2日間にわたって滋賀県で開催された「イナズマロック フェス 2024」のステージで、高校生の視点から米の未来について思いを語ったN高等学校・S高等学校の小澤さんに話を伺いました。
角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校 京都四条烏丸キャンパス
生徒の皆さんとお話しを伺った小澤さん(写真左から3人目)
龍神ステージに発表するN高等学校・S高等学校 京都四条烏丸キャンパスの生徒の皆さん
「イナズマロック フェス2024」で米プロジェクトを発表することになったきっかけを教えてください。
小澤僕たちはN高等学校・S高等学校の通学コースで京都四条烏丸キャンパスに通っています。授業の一環として滋賀県の団体「ONE SLASH」さんが取り組まれているプロジェクト「RICE IS COMEDY」と一緒に、滋賀の米をテーマにしたプロジェクト(以下、滋賀の米プロジェクト)を行うことになりました。
滋賀の米プロジェクトとは農作業体験を経てお米に触れながら、お米を使ったゴミ袋作りなどの農産物の”食”以外の活用方法や環境問題への解決策について学ぶプロジェクトです。
滋賀県にも後援に入っていただき、ONE SLASHさん協力のもと、滋賀県の田園での稲刈りや新潟県にあるバイオマスレジンメーカーでの工場見学、滋賀県循環環境推進課職員のご講演などを体験しました。
最終的にはお米から作られたプラスチックである「ライスレジン」から作ったゴミ袋をN/S高オリジナルデザインで制作し、それを琵琶湖清掃活動にも利用しました。
今回のイナズマでの発表は、去年の龍神ステージで「RICE IS COMEDY」が「来年もイナズマに出ることになったら、みんなも一緒に出ようよ」と話してくださったのがきっかけでした。最初は冗談かと思っていましたが、本当に実現し、今年は私たち生徒もステージに出させていただけました。
N高等学校・S高等学校の紹介と滋賀で行われている米プロジェクトについてのパネル
実際に出演してみて、どうでしたか?
小澤全然知らない人たちの前で初めてステージに立って発表したので、めちゃくちゃ緊張しましたね。でもお客さんがみんな温かくて、楽しそうにしてくれたので、よかったなと思います。
僕自身は2年前に観客として参加しましたが、まさか自分がステージに立って発表するとは思いもしませんでした。観客として参加したときは単純に楽しかったのですが、実際にステージに立つと緊張して言葉も詰まってしまって。やっぱりアーティストってすごいなあと改めて尊敬します。
滋賀県のイメージを教えてください。
小澤僕はもともと南草津で生まれて、8年ほど草津に住んでいました。滋賀県といえば琵琶湖というイメージですが、ごはんもおいしいし、赤こんにゃくなどの名物もあって、これからもっと宣伝していけばさらに魅力的な県になるのかなと感じています。全国区で人気が出るまで、あともう少しだなっていう印象です。
米プロジェクトで製作した米で作られた袋を紹介する生徒さんたち
若い世代からみて、滋賀県を盛り上げるにはどうしたらいいと思いますか?
小澤滋賀県は京都に近いということもあって、若い人がどんどん増えている印象があります。もっとイベントなどを行えば、色々な魅力が伝わっていくと思います。個人的には、湖西エリアは友達の家が多いのでよく知っているのですが、すごくいいところだなあと思っています。もし機会があれば、自分で何かやってみたいですね。
将来的には関西で仕事をしていきたいと思っています。その時に、滋賀を盛り上げることができるような人になりたいです。
小澤さん、ありがとうございました!イナズマロック フェスのステージで滋賀の米プロジェクトについて発表し、農産物の活用方法や環境問題について真摯に考える小澤さんやN/S高生の気持ちは、観客の皆さんにしっかりと届いたと思います。その熱い思いを抱いたまま大人になり、これからの滋賀を盛り上げていってください。EVOLOVEプロジェクトに関わる一員として、私もさまざまな形で応援したいと思います。