ロコ・ヴォイス

04あなたは聞き取れますか?
佐賀弁で喋りまくるTikToker。


あなたは聞き取れますか?佐賀弁で喋りまくるTikToker。
佐賀県 じんせー
SNS :

佐賀弁で喋り通すティックトッカー「じんせー」。方言に慣れていない人にとっては、聞き取れないのではないでしょうか。独特のワード、イントネーションがあります。運営しているのは、生まれも育ちも佐賀で現在は畜産業に携わる20代の男性です。インタビューで会話している時は全て佐賀弁でお話いただいたのですが、他県民の方に伝わりにくいと思ったため、インタビュアーにて標準語に翻訳させていただきました。佐賀弁ってどんな話し方なのだろうか、と思った方は、こちらをご覧ください。


あなたは聞き取れますか?佐賀弁で喋りまくるTikToker。
あなたは聞き取れますか?佐賀弁で喋りまくるTikToker。
あなたは聞き取れますか?佐賀弁で喋りまくるTikToker。

Q.SNSを活用して、地方の魅力を発信している方にお話を聞いています。どのような内容を、どのチャネルで発信しているのでしょうか?

じんせー基本的にはTikTokで、佐賀弁で佐賀の生活について投稿しています。他にも、YouTubeInstagramTwitterなどにもアカウントがあり、プライベートな交流をしたり、趣味のことを投稿するなどに使っていますけれども、基本的にはTikTokを運用しています。

Q.佐賀県にフォーカスして、TikTokに投稿を開始した経緯は?

じんせー佐賀の若い子は、流暢な標準語で喋るんです。このままだと佐賀弁がなくなってしまう、と危機感を覚えました。佐賀弁を残したいのと、全国に広めてもっと知ってもらいたいという気持ちで投稿を続けています。

TikTokに投稿すると、全国の人に佐賀のことを知ってもらえる手応えを感じます。美味しいお店を紹介したら、他県から旅行に来てくれた人もいました。佐賀県は何もない県だと言われることが多いですが、観光地とか、美味しいお店がたくさんあるんですよ。こんなに良いところがいっぱいある、ということをPRしていきたい。というのがモチベーションになっています。

Q.SNSやメディアを通じて発信することで、どのような反響がありましたか?

じんせー身近な人からは、バカにされました。特に母からは、「もう28歳なので落ち着いて仕事しなさい、結婚しなさい。」と。兄からも同じように言われましたね。

でも、自分のことを取材してもらった記事が、Yahoo!!ニュースやLINEニュースに掲載されたことがあるんです。その時、「佐賀弁」がLINEのキーワードランキング2位になりました。そうしたら、家族からも「すごいねー!」と喜びの声が上がったんです。

自分の投稿を見て県外の人が旅行に来てくれたり、紹介したお店に食べに来てくれたという報告をもらうと、やってよかったなと思うと同時に、もっと広く伝えたい、知って欲しいという想いが強くなります。もっと活躍して、家族からバカにされないくらいになりたいですね。

Q.本業のお仕事は、どんなことをしていらっしゃるのですか?

じんせー畜産業で牛を育てています。この仕事を選んだのは動物が好きだったから。父は魚屋を経営していますが、自分は牛を選びました。仕事がとても忙しくて、月に3日ほどしか休めないのです。だから、動画を編集するのは夜遅い時間になってしまいます。本当に時間が足りないですね。

Q.現在感じている地域の課題や、解決していきたいことはありますか?

じんせー佐賀県は何もない県と言われているし、SNSを使った発信がうまくできていなかった地域だと思います。美味しいもの、良いお店、遊びに来たら面白い場所など、良いところがたくさんあるから、他の県の人に知ってもらいたいです。自分のアカウントの影響力がもっとあれば良いのに、と思うので、フォロワーを増やす努力を重ねたいというのが、自分にとっての今の課題です。

Q.他の都道府県の人たちとコラボするとしたら、どんなことをやってみたいですか?

じんせー九州以外だったら、他の方言で喋る人と、自分の佐賀弁との方言バトルのような感じで会話したら面白いかもしれない。外国語並みに聞き取れない方言って他にもあると思うので、若い世代だからこそ方言を活かして地元をアピールできるのではないかと考えています。


ありがとうございました。佐賀弁がなくなってしまわないように、若い世代がSNSを通じて保存してくれているという発想が面白いと思いました。また、畜産という一次産業で20代が奮闘している日々の生活を垣間見ることができ、このようにして日本の豊かな食生活を守ってくださっているのだと改めて感謝の気持ちを抱きました。

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